海外の反応
- スレ主:映画「硫黄島からの手紙」のように日本兵は本当に洞窟で自害したのか?バンザイ攻撃や自決って、少なくとも敵を道連れにするものだと思ってた。映画では、部隊が命令に背いて手榴弾のピンを抜き、それを頭にぶつけて「バンザイ」と叫びながら胸の上で爆発させるシーンがあるんだ。将校が自刃するのは知ってるけど、普通の兵士もこんな方法で自殺することってあったの?よくあることだったのかな?ネットで調べたけど見つからなかった。
- 悲しいことに、こういった出来事の第一級の証言は数多くあるよ。ジョン・トーランドの名著『The Rising Sun』をおすすめする。これは日本側の視点から第二次世界大戦を描いている本だ。英語話者が見落としがちな点の一つは、日本兵の補給状況の悪さだと思う。アメリカ軍が上陸する前から、すでに飢餓状態の兵士もいた。1942年以降、日本の補給線は不安定になり、物資の約50%しか届かなくなった。1943年以降は、多くの日本軍の拠点が主要な補給を一切受け取れなくなった。その結果、一部の島では地元の住民がさらに悲惨な目に遭い、日本兵が生き延びるために人肉食に手を出すケースもあった。『ゆきゆきて、神軍』というドキュメンタリー映画では、元日本兵がこうした犯罪に対する個人的な正義を求めて旅をする様子が描かれている。多くの兵士が、戦況が絶望的なだけでなく、生きるための基本的な手段すら持たない状況に追い込まれていたんだ。
- もう一つ、カニバリズムの話題に触れている名著として、大岡昇平の『野火』がある。この本は、フィリピンに駐留していた日本兵を描いたフィクションで、連合軍のフィリピン奪還作戦の最中の出来事が描かれている。フィクションではあるけれど、著者自身も第二次世界大戦中にフィリピンに駐留していたことから、一部は自伝的要素があるのではないかと考えられている。
- 作家がこういう疑似自伝を書く理由の一つは、現実の結末に納得がいかなかったからなのかもしれない。
- そういうケースもあるだろうし、寓話的な作品を含めるなら間違いなく当てはまるね。
- 彼の意図は推測するしかないけど、小説を書くこと自体が一種のセラピーだったとしても不思議じゃない。水木しげるも太平洋戦争に従軍した日本の著名な作家で、自身の戦争体験をもとに作品を書いた。特に『総員玉砕せよ!』は、戦争に関する代表作として有名だよ。
- この本には映画化された作品が2本あると聞いたことがある。どちらも見る価値がありそうだね。
- 読んでいてとても興味深かったよ。『Rising Sun』もいつか読んでみたい。
- 『ゆきゆきて、神軍』はオンラインで無料で観られるかな?
- ダン・カーリンの『Hardcore History』シリーズの『Supernova in the East』は、きっと気に入ると思うよ。最初のエピソードから、日本が戦争に突入する際の考え方に焦点を当てている。
- 太平洋戦争を学ぶには素晴らしいスタートになるし、このスレッドでもよく名前が挙がっているイアン・トールの資料も多く使われているよ。
- ダンは本当にすごいよね。
- 普通のポッドキャスターだけど、それ以上にすごい。
- ヨーロッパ戦線にも興味があるなら、漫画『マウス』をおすすめするよ。ユダヤ人男性が第二次世界大戦を生き抜く物語で、寓話的なスタイルで描かれている。登場する各民族が動物で表現されていて、ネズミ、猫、犬、豚などに分かれているんだ。
- 俺の祖父は第二次世界大戦中に陸軍に所属していて、約2年間、太平洋を転戦する「アイランド・ホッピング」をしていた。亡くなる数か月前まで、戦争のことはほとんど話さなかった。でも、話し始めると、こういう恐ろしい話ばかりだったよ。まるで、自分の死期を感じ取って、戦場で見た地獄を誰かに伝えたかったみたいだった。18~20歳であんな地獄を経験したのに、普通の人間として生きていたのは驚きだよ。
- 沖縄出身の日本人教師がいたんだけど、その人が話してくれたよ。沖縄戦のとき、日本兵は洞窟に撤退して、地元の住民を無理やり戦わせたって。その人たちの多くは自分たちを日本人だとは思っていなかったのにね。他にもたくさんの悲劇があったはずだけど、これはその一例にすぎない。
- これは今でもロシアとウクライナで起こってることだよ…… それ専用のサブレディットまである…… 見てると本当に気分が悪くなる……
- 本当にひどい話だよな。過去の人たちは、ドローンの恐怖なんて想像もできなかっただろう。彼らの頭の中で何が起こっているのかを考えると、ゾッとする。
- 俺が気になるのは、その儀式的な要素のほうだ。映画では、兵士たちが手榴弾を頭にぶつけてから胸に押し当てている。まるで訓練で教え込まれた技術のように見えるけど、他の映画やドキュメンタリーではあまり見たことがないんだよな。
- 手榴弾をヘルメットに打ちつけることで信管を作動させるんだよ。ピンを抜いたらレバーが飛んで作動するタイプとは違う構造になってる。
- 九七式手榴弾だな。TNTが詰められていて、導火線の長さは最大でも5秒くらい。言われたとおり、硬いものに叩きつけてキャップを割らないと、導火線に火がつかない仕組みだった。
- 記憶違いかもしれないけど、ひねってから硬いものに打ちつけるタイプの手榴弾もあった気がする。ピンを引くタイプじゃなくてね。ドイツの柄付き手榴弾みたいに、底をひねってコードを引っ張るものでもなかったし、俺の記憶がごっちゃになってるのかも。
- 非公式の戦術って感じだな。
- でも、日本帝国軍の自殺は、公式の戦術だった。それ以上に徹底されてた。
- この自殺の手順について説明したチラシが配られてたらしい。だから、これは公式の指示だった可能性が高いね。
- 誰も触れてないのが意外なんだけど、『硫黄島からの手紙』って映画は、『父親たちの星条旗』の対になる作品なんだよね。後者は、有名な硫黄島の星条旗掲揚写真に写ってた兵士の息子、ジェームズ・ブラッドフォードが書いたノンフィクション小説を元にしてるんだ。この本には、硫黄島のトンネル内で手榴弾を使って自殺した日本兵の話がはっきり書かれてる。他にもかなり残酷な描写があるよ。第二次世界大戦中の日本兵の狂信的な自殺行為や、歪んだ名誉の概念は、しっかり記録されている。軍事史にそこそこ詳しい俺でも、これを否定するような話は聞いたことがないな。いくつか補足すると、硫黄島の戦いは、日本側にとって「日本本土」と見なされていた場所での初めての防衛戦だったんだ。だから、あの小さくて住むのも難しい火山の島が、特別な意味を持っていた。あと、問題の自殺した部隊は、命令に背いてそうしたんだよね。指揮官たちは、アメリカ軍の塹壕に無謀なバンザイ突撃をしても意味がないことを理解していて、それを防ごうとしてたんだ。
引用https://reddit.com/r/movies/comments/1j5atjc/letters_from_iwo_jima_did_japanese_soldiers/